Kanako Shimazaki
日本文化って何を教えているの?
私は、専門学校ファッションカレッジ桜丘という学校で日本文化の授業を受け持っています。
週に1回2コマの時間は、午前中すべてその授業に使います。国籍は、ベトナム、ミャンマー、モンゴル、バングラデシュ、ネパール、ウズベキスタン、スリランカ、中国です。
このお仕事をいただいて現在3年目になるわけですが、よく「日本文化を教えています」というと、「何を教えるのですか?」と聞かれるので、日本文化が当たり前過ぎて、日本人自身わからないものだなと思います。
私が授業で大切にしていることは「日本人が当たり前に知っていることを、知ってもらいたい」ということ。
ついつい着物や浮世絵など美術館でみるような日本の古典的な芸術みたいなものを想像しがちです。でも、そんな高尚なことは授業の一瞬でしか扱いません。
まずは、都道府県や地方の名前から、小学校がそもそも何年生まであるのかとか、日本人が奇数が好きなのはなぜかとか。だれでも教えられるような内容です。
でも、「東北」と聞いたら寒い、「沖縄」と聞いたらあの独特な言葉の表現とか、顔つきがちょっと堀が深い感じになるとか、そんなこと彼らは想像しないのです。でも日本人はそれを前提として会話をするで、もしそんなときに同じことを前提に会話ができたら、きっと彼らのコミュニケーションは一歩先にいけると思っています。
当たり前に目を向けること、わたしもついついスルーしてしまいがちなので
ちょっと心に引っかかったことを忘れないようにブログにキチンと書いていこうと思いました。
